私が今まで読んできたマンガの中で
大学生におすすめなマンガを5つ紹介します(・∀・)
テーマ性があり、深く考えさせられるマンガを選んでいます
※立ち読みについて
この記事では、マンガ紹介の下部にeBookJapanの立ち読みページへのリンクを貼っています
ブラウザ上でも立ち読み出来るので、立ち読みしたい方や、電子書籍で購入したい方はそちらから(・∀・)
電子書籍のeBookJapanについては↓から
社会人生活がわかる!入社すぐのライターを描いた"みそララ"
あらすじ
仕事の刺激が少ないOLとして働いていた美苑(みその)は会社が倒産し
小さなデザイン会社に転職し、新米ライターとして働くようになった
仕事と仲間を通じて成長していく彼女だが・・・
※4コマ形式
レビュー
<みそララ 1巻9ページより>
みそララは、美苑が新人ライターとして成長していく物語なんですが
読んでると、自分が社会人になりたての事を思い出して
ついついのめり込んだり、思い出しで顔が赤くなったりします/(^o^)\
キャラがそれぞれ皆良いキャラしてて、キャラ同士の掛け合いも面白いですよ(・∀・)
<みそララ 1巻18ページ>
入社初日のシーンなんですが ほんとに会社入りたてってこんな感じなんですよねw
何かまわりが凄く忙しそうなのにすることが無い。。。orz
このマンガは、作者の宮原るりさんが 自身が過去にライターをやっていた時の体験も交えているので
かなり話に現実感があります
<みそララ 1巻 71ページより>
こっちは美苑が初めてインタビューをするために電話をかけるシーン
これとかもう、自分の失敗を思い出してこっちまで赤面でしたw
そうそう、初めて自分から電話するって物凄く緊張するんですよね~
自分から電話するのって、電話を受けて、誰かに流すのと全然違うんですよね
相手はどんな人!?何を伝えたらいいんだっけ!?敬語ってなんだっけ!?
私もパニック状態で電話した覚えが凄くあるので、読みながら悶絶ものでした/(^o^)\
つまづきながらも仕事を全力で楽しんでる美苑が読んでて気持ちがいい反面
自分はこんなに仕事楽しめてるかな?なんて思ったりもします
そして、仕事をしている以上必ず起きるのが、してはいけない失敗
<みそララ 5巻97ページから>
自分が何かやらかしてしまった時の、あの血の気が引く感じ
あれはもう何度体験しても慣れる事なんてないと思います
美苑のミスも、一生懸命やってるが故に起きてしまったミスなんですが
これももう、読んでるこっちまでドキドキ・・・
<みそララ 5巻99ページより>
会社で働いてる以上、自分のミスって必ず周りに大きな影響を与えちゃうんですよね
ただ反省すればいいなんて物でもなく
この時の美苑の心境も自分の過去と引っかかって、読んでるのがきつくなりました(´;ω;`)
このマンガは特に、働き始めてそんなにたってない20代とかの方は
感情移入しちゃうんじゃないでしょうか
これから、社会人になろうとしている大学生に読んでもらうと
働く楽しさも、きつさも、何となくわかってもらえるんじゃないかと思います
とはいえ、マンガなんで楽しさの方が強くは描かれています(・∀・)
ちなみに1巻はオールカラーなのでちょっとお高めです
6巻まで出た状態で休載って形になってますが
一応6巻までで1つの大きな話が終わっています
コスプレという趣味と向き合う"コンプレックス・エイジ"
あらすじ
高校生の頃からコスプレをしていた片浦渚は、ネット上でも有名だった。
しかし、ある日のコスプレイベントで、低身長のキャラのコスプレをしていた時に、「デカババア」と暴言を吐かれる。
キャラに成りきれない自分、人間関係、年齢を重ねていく上でのコスプレという趣味。
様々な経験を通して、渚はコスプレとの自分の人生を考えていく・・・
レビュー
このマンガはコスプレがメインテーマとなっている珍しいマンガで
主人公は26歳の片岡渚です
<コンプレックス・エイジ 1巻より>
高校生の頃からコスプレをやっていて
服も自分で作ったりと、とにかく本気!
<コンプレックス・エイジ 1巻より>
イベントで着る予定だったコスプレ衣装を準備していて
ストーリーの都合、服に模様が追加されて、イベントまでの22時間でちゃんとした服を準備したりと
コスプレを本気でやっている姿そのものがかなり印象的です
私自身はコスプレに特段の興味があるわけじゃなかったんですが
このマンガはコスプレという趣味に対して、現実感のある生々しい描写が多くて
あっという間に話に惹き込まれました
いやー、正直読んでてあまりの生々しさにヒヤヒヤしました・・・orz
心情がリアルに描かれていて、コスプレに興味がなくても
遠い世界には見えないのが凄いです
このマンガでは、コスプレを趣味とした時に出てくる問題を主人公が体感してるんですが
大きな問題としてこんなのがありました
①コスプレをする自分自身の問題
コスプレをする以上、対象は自分になりますが、元からの身長だったり 加齢によってキャラと合わなくなってしまったり・・・
読んでいて、そういう問題も出てくるのか・・・っていうのが結構ありました
渚は女性にしては身長が大きめなんですが
好きなキャラは低身長だったりと、どうにも出来ない部分での葛藤がかなり見られます
大学生の人だと、最近は趣味が多様化してるんで
渚のように働きだしてもこの趣味は続けられる?っていうものがある人も
結構多いんじゃないでしょうか
②コスプレという趣味と、周りの人との関係
主人公の渚もそうですが、コスプレという趣味を家族や職場の人に隠してる人達が登場人物の中にもいて
家族にバレた時、職場の人間にバレた時、登場人物の葛藤がリアルで読んでて心臓にダメージが・・・(´д⊂)
<コンプレックス・エイジ 1巻より>
人に隠したい趣味ってそう多くはないと思うんですよね
最近だと若い人ならこういう文化に慣れてる人は多いと思いますが・・・
私は身近にコスプレをやってる友人とかはいませんが
確かに、普段真面目そうな人が、コスプレで萌え萌えしてる写真とか見て
全く引かないかと言われると自信は無い気もします。。。
元からマンガとかは好きだし、このマンガも見てるし偏見は無い方だと思います、やっぱりコスプレって趣味はちょっと特殊ではありますよね
私、趣味が山登りなんだーと 私、趣味がコスプレなんだーとの間には大きな差はありそうですorz
コスプレが悪い趣味だなんて欠片も思いませんが
やっぱり実際にコスプレやってる方達も周囲に隠してたりするんでしょうか
友達にばれるっていうのと、職場の人にばれるって、衝撃の桁が3つくらい違うんですよね
③コスプレと、インターネット
コスプレって趣味の特性上、どうしても知らない人に見られたり、写真を撮られたりがあります ネット上で悪口を書かれる事があったり
下着が写った写真をネット上に掲載されてしまったり。。。
<コンプレックス・エイジ 1巻より>
現代だとなんでも簡単にネット上にアップ出来るんで
この辺のリスクってかなり高い気がします
実際、ネット上での悪口って軽い気持ちで言っちゃってる人が多いと思いますが
こうやって本人がそれを目にしちゃった時のダメージは計り知れないですよね。
こんな感じで、このマンガではコスプレをしていて出てくる問題が本当にリアルに描かれてます
作者さんもコスプレしてたりしたんでしょうか?
どうやったらこんな生々しく描けるのが不思議なくらいです
あくまでもコスプレがメインテーマのマンガですが、 全くコスプレに興味が無かった私でも心臓バクバクさせながら読めたので
わりと幅広い層が楽しめるマンガなんじゃないでしょうか
趣味の多様性というかなんというか。。。
渚がコスプレとの付き合い方を見つけて行くのが、続きが気になってどんどん読んじゃう感じですね!
6巻と短めなので、読むなら時間をとって一気に読んだ方がいいと思います
声が聞こえない少女の話"聲の形"
あらすじ
西宮硝子(にしみや しょうこ)は重度の先天性聴覚障害を持ち、会話がほとんど聞こえなかった。
西宮は主人公のいる石田将也(いしだ しょうや)のいる学校に転校したが、耳が聞こえない彼女が原因でクラスに問題が起きる事も多く、クラスメイト達は将也が中心となって硝子をいじめる様になった。
レビュー
このマンガは耳が聴こえないヒロイン西宮が中心のお話になります
<聲の形 1巻より>
クラスに転校してなんとか溶け込もうとするも上手くいかず。。。
授業が上手くすすまなかったり、合唱コンクールでは 耳が聴こえないためどうしても音を外してしまう西宮にクラスメイトの不満がたまったり・・・
<聲の形 1巻より>
もうこの時点で読んでてかなり辛くなりました(´д⊂)
耳が聴こえないって、難しいですよね。。。
生まれたて耳が聴こえないと余計に。
小学校のクラスも当時の事を思い出すとかなり残酷な1面があった覚えもあるので・・・
そんな彼女に対して主人公の石田が中心となっていじめを行うようになります
<聲の形 1巻より>
もうこの辺までくると読むのが辛すぎて・・・orz
最近のニュースなんかを見てるといじめってかなり残酷な物もかなり聞きますしね
こうしたいじめが続くなか、校長を中心とした学級会が開かれ
西宮がいじめで紛失した補聴器の総額が170万にものぼる事が告げられ
一緒にいじめを行なっていたクラスメイトも石田1人に責任をなすりつけるようになり 今度は石田がいじめの対象になるようになります
<聲の形 1巻より>
作中でも言われますが、これはもう自業自得としか。。。orz
石田はこの後、進学した中学校でも周囲と溶け込めず 高校に入ってからは、
ついに自殺を決意し、 自分の過ちを贖罪しようと母親が弁償した170万円をかき集め母親に渡し、
<聲の形 1巻より>
よれよれになってる母親も見てて辛い・・・orz
この後、最後に西宮に会いに行き、再会するところで1巻が終わってます
2巻以降は、過去の事を含め、石田と西宮が進んでいく話になるんですが
もうこの1巻は読むの辛すぎてだめでした。。orz
でも最終巻まで読んで、ほんとに色々考えさせられるマンガでした
人が人に何かを伝えるのってこんなに難しい事なんだったんだな、と ネットでも色々感想を見ていると、
やっぱり 賛否両論入り混じってる感じですね
このマンガは内容が難しいテーマを扱ってるだけに 全日本ろうあ連盟とも協議を繰り返した上で出版されてるようです
かなり読むのが辛いマンガではありますが、最後まで読むと 間違いなく読んで良かったと思えるマンガだと思います
絵が綺麗!女性画家の道を進むマンガ"アルテ"
あらすじ
ルネサンス全盛のフィレンツェ
当時は男尊女卑の考えが主流で、絵を描く職人も男性の職業とされたいた
そんな中、絵を描くのが好きな、貴族家のお嬢様アルテは、家を飛び出し 男性社会である絵描き業に女性の身1つで飛び込む・・・
レビュー
このマンガは正直特に期待も何もせず、なんとなーく読みだしたんですが
あっという間に惹き込まれました!
子供の時から絵を描くのが好きだった主人公、アルテ
<アルテ 1巻より>
絵描きを描くマンガだけあって、キャラが絵が凄く綺麗です(・∀・)
貴族家の娘だったアルテですが
母からは絵を描く事を反対されていました
「男尊女卑の社会のなかで、女性が絵を描くなんて事は教養として以外は無意味」
「女性の幸せは結婚すること」
そういう風に母に教えられ続けたアルテでしたが
ずっと反発し、絵を描く事を続けていました そんなある日、絵ばっかりを描くアルテに業を煮やした母が
アルテがこれまでに描いてきた絵を全て燃やし
男性と結婚することをすすめました これを期に、アルテは家を出て絵描きとして生きる事を決意します
女性の幸せとは?
<アルテ 1巻より>
この時代では当然であった、女性は男性の下に付くことで庇護を受けられる対象
そんな常識に対してアルテは強い怒りを覚えます
アルテの行動の原動力になっているのは、結局はこの 怒り なんですよね
男尊女卑の社会に単身挑んでいく姿に、マンガを読んでいて圧倒されます
<アルテ 2巻より>
アルテが凄く前向きかつ活動的なので、読んでて応援したくなるんですよね!
とにかく何に対しても、全力かつ精一杯って感じで
この時代にあって、不利に働いてしまう女性って条件を切り裂いていきます
絵描きといっても、現代の絵描きとは大分違ってて
現代で言うと、機械を扱う製造業の工場みたいな方が印象としては近いでしょうか
作中での絵描きも、椅子に座って絵を書いてるシーンよりも
水を運んだり、画材を運んだり・・・ 重労働で疲れきってるアルテの方がよく見かけます
まぁそれでもアルテは決して誰かに助け求めたりしないんですけどね!( ゚д゚ )
絵描きとして活動を初めてようとしても 「女がやる仕事じゃない」とあっちこっちで突っぱねられたり
レオの元に弟子入りし、絵描きとして活動出来るようになっても 外部の人間から女だからという理由で色んな差別を受けたり・・・
でも、外部の人間はともかく、師匠のレオとアルテの関係も凄く良くて
<アルテ 1巻より>
レオ自身はアルテを男性と同じように扱い、「女性だから」なんて視点では一切教えてない感じで アルテがそれに必死応えていく姿が見られます
このマンガはこういう物語だからっていう綺麗事が一切出てこなくて
ひたすら現実にある男尊女卑の社会をアルテが切り抜けていく物語になってます
そこに読んでいて心動かされるものがあるんだと思います
あと、アルテを中心として話も面白いんですが 時代背景としても、当時の絵描きってこういう感じだったんだ!
みたいな当時の雰囲気を知るって意味でも非常に面白かったりします
女性だからと差別を受けながらも前向きさとひたむきさで乗り越えていくアルテの話に 読んでいてぐいぐい惹き込まれました
あんまり有名ではないみたいですが、めちゃくちゃ面白いです 絵も凄く綺麗で、読みやすいですしね(・∀・)
働く事すら何の自由もなかった時代って、今ではちょっと考えにくいですが
こういう時代を見る事で、今がどういう時代かを見つめ直すいい機会になりました
⑤ヴァイキングを描いたマンガ"ヴィンランドサガ"
あらすじ
11世紀初めの西ヨーロッパ、この時代では、各地で人々を脅かすヴァイキングが活躍していた。
そのヴァイキングの一団の頭領アシェラッドに復讐するためにトルフィンはヴァイキングに自ら入る。
ヴァイキングの一団の中で戦功を挙げる度に報酬として、トルフィンはアシェラッドに決闘を申し込む・・・
感想
物語のはじまりは、主人公トルフィンがヴァイキングとして活躍する所から始まります その中で、トルフィンが何故ヴァイキングになったのかも描かれるんですが
絵の綺麗さと話の展開が凄くて、読んでて引き込まれます 序盤はトルフィンが復讐に取り憑かれてて、見てると辛くなります(´・ω・)
<ヴィンランド・サガ 単行本より>
でもほんとに話にのめりこんじゃうんですよね
序盤は復讐に駆られるトルフィンとヴァイキングのお話
そこから先は、奴隷に堕ちたトルフィンの話になるんですが
むしろここからがヴィンランド・サガの本編な気がします
復讐しか見えてなかったトルフィンが、奴隷生活と仲間を通して 精神的に生まれ変わって行く部分が、読んでいて本当に面白いです
<ヴィンランド・サガ 単行本より>
復讐に染まり、殺しの中で生きてきたトルフィンのこの言葉
最初読んだ時はほんとに鳥肌がたちました
序盤はヴァイキングの話が面白くて
その後はトルフィンを中心とした話が面白いって感じでしょうか
序盤のヴァイキングの話も面白かったんですが
トルフィンが奴隷に落ちてから、私の中でこのマンガの面白さは跳ね上がりました笑
この話のために今までのトルフィンの復讐があったんだなと感じます
血の描写とかも多々あるので
残念ながら、あまりグロッキーな描写が苦手な方にはお勧めできませんが
それでも後半の話を読むために、多少でも耐性のある方には読んで欲しいマンガです
まだ完結してないんですが、続きが気になってしょうがないです
リアルな宇宙を描く、哲学的なマンガ"プラネテス"
あらすじ
2070年代。火星には実験居住施設もあり、人類は宇宙開発を大きく進めていた。
宇宙ステーションや月面には多くの人たちが生活し、様々な仕事をしている。
一方で、宇宙開発の歴史の中で多くのデブリ(宇宙空間のゴミ。機体の残骸など)が生まれ 社会問題となっていた。
感想
この漫画で大きなテーマになっているのがデブリ
<プラネテス1巻より>
宇宙開発が進むにつれ、事故を起こしたロケットの破片や、様々な人工物が 宇宙空間を漂うようになり、
その宇宙ゴミがデブリ デブリによる衝突による事故も増えているという背景のもと
デブリを回収する仕事をしているのが、主人公ハチマキ
このマンガは一応宇宙をテーマにしたSF作品なんですが
読んでみるとわかりますが SFマンガを読んでる気分になんて一切なりません笑
どちらかというと、現代医療の問題点を描いたマンガと 同じような感想が芽生えるかもしれません
それほど世界観(宇宙観?)にリアリティがあって
内容としても宇宙開発が進むにつれ実際に起きるであろう問題点の多くが描かれています
<プラネテス 単行本より>
絵はこんな感じで、宇宙の表現が凄くリアルなんですよね
星がきらきら光るような感じでもなければ、宇宙が壮大に描かれてるわけじゃありません
ただ現実にある宇宙を淡々と描いてるって感じです
4巻と短めではあるんですが 内容が凄く濃くて、読み終わった後には 凄い長編マンガを読んだ時と同じ気持になります
このマンガは、宇宙がテーマになっていると同時に
凄く哲学的な面でもスポットライトがあたっています
地球を離れ、遠い宇宙に出た故に、自分という存在がわからなくなったり
読んでいてかなり考えさせられるシーンが多々あります
このマンガのテーマの1つデブリですが 私自身知りませんでしたが、今現在、既に現実として問題になっている現象らしいです
このマンガほど宇宙開発が進んでいない現代ですら
地球の周りを飛んでると細かいデブリがぶつかるみたいです
読んでいると、宇宙に関してだけじゃなく
自分の仕事、やるべき事、人との繋がり
色んな事を考えさせられるマンガだと思います