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『ルナティック雑技団全3巻』マンガレビュー

 

新装版 ルナティック雑技団 1 (りぼんマスコットコミックス)

 20~30年前のりぼん誌上にあでやかに咲いたどくだみの花。

 岡田あーみん先生。

 

 今もカルト的人気の強い、復刊ドットコム投票一位にもなった作品、ルナティック雑技団。

 

 “あー民”の皆さま、2015年に出版されたルナティック雑技団新装版はもう読まれましたか?

 

 

 ※あらすじなど記載しますが、コミックス初収録作品に関してはネタバレなんて無粋な真似は致しませんのでご安心を。

   

 

まずはルナティック雑技団1巻

 90年代に出た初版版(1巻~2巻前半)の内容に加え、コミックス未収録平成3年りぼんオリジナル掲載の『花のいたづら』という読み切り作品と、平成6年度りぼん本誌に連載された見開き2ページのエッセイ漫画『あ~みん劇場(第1回・第2回)』がコミックス初収録されております!

 

 ファン垂涎すぎます。 

 ルナティック本編は、第1回目『ようこそ天湖家へ』~第13回目『純愛青春劇場・涙の完結編「愛の放浪記」』まで収録されています。

 

 『花のいたづら』はりぼんオリジナル掲載ということで、初見のあー民も多いのではないでしょうか。わたしもそうです。

 

 この作品は、『こいつら100%伝説』の連載終了後で『ルナティック雑技団』連載前に書かれた読み切り作品で、この作品からあーみん先生の絵柄ががらっと変わったようです。

 

 ギャグ色の薄い、現代ファンタジー的な青春もので、天湖森夜(以下:森夜)と星野夢実(以下:夢実)の原型のような外見(飽くまで外見のみ)の主人公とヒロインが登場していて、残念ながら感動作です。笑いどころは薄いです。ない訳ではありませんが、うっすいです。

 

 関西を舞台にしているらしく全員関西弁なのが新鮮な印象。

 

『あ~みん劇場』はりぼん本誌にルナティック雑技団連載と同時期に掲載されていただけあって、ご存知のあー民も多いのではないでしょうか。

 わざわざ語るまでもありませんが、あーみん様はエッセイマンガにおいても神でございます。

 存分に噴き出していただきたい所存。

 

 

 

 

ルナティック雑技団2巻

 こちらは、ルナティック本編は第14回『アイドル戦士・愛咲ルイの嘆息』~第21回『失恋レストラン』までと、コミックス初収録『あ~みん劇場』(第3回~6回)そしておまけ(?)の『ルナティック雑技団ファッショナブルきせかえノート』が収録されています。

 

 『ファッショナブルきせかえノート』は、コミックスの中に唐突についているおまけ付録のような白黒ページです。

 

 それは、コミックスを切って遊ぶという、「遊びたきゃ2冊目買えと?!」と突っ込みたくなる仕様。

 

 なんの躊躇もなくコミックスにハサミを入れられる、というあなたは勇者か小学生です。

 

 

ルナティック雑技団3巻

ルナティック本編は最終回『さよなら天湖家』と番外編5作

 

『ゆり子の思い出アルバム』『アート戦士・ルイの苦悩』『今夜だけヒロイン』『届け! 愛のエアメール』『お嬢さまのパーティ教室』が収録されています。

 

 特筆すべきは、コミックス初収録の『届け! 愛のエアメール』と『お嬢さまのパーティ教室』

 

 こちら2作はりぼんオリジナルとりぼんティーンズ増刊号に当時掲載され、旧ルナティック雑技団コミックスには未収録であり、その後続巻しなかったためその雑誌を買っていなかったあー民は読むことができず、幻とされていた、あの、あのあの…!!!

 

  余談ですが、わたしは国会図書館まで掲載誌を読みに行こうかと思っていました。

 もしも、このことをご存知なかったあー民の方がいらっしゃいましたら、「ィヤッホイー」と叫んだ上、音速で購入してください。

 

 読まないと人生の損害です。

 ネタバレは避けますが、内容に関して少し触れさせていただくと、『届け! 愛のエアメール』は夢実視点のお話で、森夜に向けて手紙を送ろうとするが、妖女ゆり子の妨害に遭うというものです。

 

 『お嬢さまのパーティ教室』は、成金薫子視点のお話で森夜にバースディパーティに来てくれたお礼のパーティを開いて招待するが、周囲の妨害には遭うわ薫子自身が森夜に危害を加えてしまうわと大惨事。あーみん先生ならではの奇天烈系ラヴコメディになっております。

 

 皆さま、ぜひ。ぜひ、ぜひに、コミックスを熟読されて幸せあー民として昇天してください。