この記事では、小学生といった子供でも、わかりやすく経済学を学べる
『レモンをお金にかえる法』というおすすめの絵本を紹介します!
身近な話から、わかりやすく経済を学べる!
あらすじ
表紙に載っている女の子が、家にあるレモンを使って
レモネードを作り、それを売ってお金にする話が絵本として描かれています
絵がメインで、簡単な説明がひらがなやルビいりで説明されています
話の流れで需要、供給、価格といったものがわかる!
この本の面白いところは、内容としては女の子が家にあるレモンをどうにかしてお金にしたいって考えるだけの話なんですが
その中に経済学にまつわる重要な事柄が散りばめられています
例えば、この女の子はレモン単体では物として売れないので
レモン、水、砂糖だけで作れる、レモネードを作って販売します
この時、レモン、水、砂糖にかかる費用が原価になること
それを踏まえて価格を決めないといけないこと
さらには、需要がどれくらいあるかで価格は変わる事
このあたりの説明が、絵本の中でシンプルかつわかりやすく描かれています
60円で売ろうとしたら高すぎると言われて値下げするなど
話としてもシンプルなんですが、よくよく考えると需要と供給の問題なんですよね
小学生にもなれば、お金を自分で使ったり、管理したりという事をしはじめますが
物の値段がどうして決まっていくかなんて、大人でもあまり考えないことなので
子供の時からそのあたりを意識できるきっかけになる本だと思います
価格競争といった事も描かれている
<レモンをお金にかえる法より>
この本では、価格競争といった
ものの値段が下がる流れも描かれています(・∀・)
レモネードを売って、結構もうかっていた女の子の近くで
同じくレモネードを売る男の子が出現し
お客さんが流れるのを防ぐため価格を下げます
経済学的には供給過多による価格の低下を、ストーリーとしてわかりやすく描かれていて
その後、夏が終わってレモネードに対する需要が低下する流れなど
レモンからお金を得るまでの話がシンプルかつわかりやすく描かれていています
絵本からお金の流れが理解できる!
物の値段って、普段は高いとか安いとかくらいまでしか考えず
何故この値段なのか、なんて理由までなかなか考えません
子供のうちから、こういった社会の根本となっている経済の基礎を知る上ではかなり良い本だと思います!
初めてのおつかいしかり、経済って小さい子でも関わる部分だし
社会の根幹でもあるので、こういった絵本でも興味を持った子が学べるといいと思います
何より、大人が稼いでいるお金の価値を少しでも理解して欲しいというのもありますしね
小学生でも経済を知りつつある!
ちょっとした余談にはなりますが
私の小学校の時のクラスでは、『独自通貨』に該当しそうなものが流通してました
当時はシャーペンが流行りだした頃で、それに伴うシャー芯がクラス内で価値を持っていました
例えば「シャー芯1本で掃除当番変わって!」、「シャー芯3本でその下敷き頂戴!」などなど
今思い起こせばシャー芯が通貨として動いていたんですよね
経済学では通貨とは「価値の尺度」「価値の保存」「交換の手段」の三要素を含んだものとされていますが
シャー芯も一応この要素を持ったものといえます
まぁ本物の通貨と決定的に違う、政府や日銀による通貨の後ろ盾が無いので
先生によってこの取引が禁止され、崩壊しましたが笑
私の友人にこの話をした時、そういえば自分のクラスでは牛乳キャップが通貨の変わりなっていたという話も聴いたりしたので
意外とこの、クラス内で独自通貨が生まれる現象はあったのかもしれません
小学生に経済学というと、まだ早いというか、不似合いなイメージがありますが
小学生でもお金の価値や社会における意味には理解し始めてるし、大人の真似して独自通貨が生まれるくらいには経済学を理解しはじめてるんですよね
そういう意味でも、経済にちょっとでも興味を持った小学生には読んで欲しい本だと思います!
『お金は大人がくれるもの!』という認識から、
『お金は大人が稼いでくれているもの』という認識に一歩進むために大切な本だと思います
経済を題した本としては、私の知る限り最も優しい本だと思うので
経済学の第一歩として読んで欲しい本だと思います